ナノメディシン交流協会臨時会議「コロナウィルス感染症とナノメディシン」Japan Nanomedicine Society extraordinary conference "Coronavirus Infection and Nanomedicine"

はじめに

1959年にファインマンの提唱で始まったナノテクノロジーは少なくとも一つの次元でナノメートルのスケールを持つ材料やデバイスを作り上げていくという画期的な科学技術です。ナノテクノロジーの技術をライフサイエンスや医療に応用することにより重要な貢献ができることが明らかになるにつれて21世紀の始まりからナノメディシンという分野が発展してきました。この発展により細胞内現象の高感度検出、イメージングが可能になってきました。また自由自在に細胞や組織に様々な物質を送り込めることが可能になり、機能のコントロールが可能になってきています。また、ナノチップ、マイクロ流体などの新規デバイスの開発が進んでいます。将来はこうした技術を融合したナノ医療システムの構築がなされてくることと考えられます。

さて、私たちは現在コロナウィルス感染による未曽有の危機に直面しています。コロナ感染により肺炎、血栓症などの重症症状が引き起こされ、医療体制の逼迫がひき起こされています。感染を防ぐための行動制限により人の動きがとまり、生活形態、労働の形態が大きく変わりつつあります。教育、研究への影響も甚大です。こうした歴史的な出来事に対しては世界の科学者、技術者の総力を挙げて立ち向かう必要があります。特に専門分野の垣根を越えて異なる分野の専門家が集まる必要があります。

ナノメディシン分野ではすでにコロナウィルスなどの感染症に対抗するために有効な知識が蓄積されています。例えば、ウィルスの高感度検出に貢献できるナノデバイスや材料がいろいろと開発されてきています。ウィルスを除去する技術を挙げることもできます。また、コロナウィルスに対するワクチン産生に関しても最近RNAワクチンが話題になっていますがこの方法を可能にする技術は核酸デリバリーというナノ粒子を用いたテクノロジーです。さらにナノテクノロジーを用いて生体の免疫系を制御できると思われます。

このような情勢を鑑み、ワークショップを開催し、広く議論を喚起する目的で“コロナウィルス感染症とナノメディシン”会議を12月に開催したいと考えています。

2020年12月5日

セッション1

コロナ感染症について【10:00–12:00】

・講演1: 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
コロナウィルスと感染症

・講演2: 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
コロナ感染による肺炎に立ち向かう

・講演3: 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
コロナ感染による血栓症に立ち向かう

・講演4: 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
免疫応答とサイトカインストーム

・議論 10分

セッション2

ウィルス検出、ウィルス除去【13:00-14:30】

・講演④ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
コロナ抗体の産生と利用、抗体検査

・講演⑤ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
ウィルス高感度センサー

・講演⑥ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
ウィルス除去フィルターとウィルスフリー社会

・議論 10分

セッション3

韓国、台湾、中国での取り組み【15:00-16;30】

・講演⑥ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
Korea

・講演⑥ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
Taiwan

・講演⑥ 25分(話題提供 20分,質疑 5分)
China

・議論 10分

主催機関

ナノメディシン交流協会
京都大学、高等研究院、物質―細胞統合システム拠点、
京都大学-UCLA 量子ナノ医療研究センター
国立研究開発法人、物質-材料研究機構
ナノ学会ナノメディシン部会